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2004年02月20日(金) 00時00分

またも医療ミス…適正量8倍の鎮静剤投与され重体ZAKZAK

 愛知県長久手町の愛知医科大病院(佐藤啓二院長)で、脳疾患で入院中の60代女性患者が適正量の8倍に当たる鎮静剤を誤って投与され、意識不明の重体になったことが19日、分かった。

 佐藤院長は記者会見し、看護師が輸液ポンプの操作を誤った医療ミスと認め「取り返しのつかないことをしてしまい申し訳ない。再発防止に取り組みたい」と陳謝した。

 病院は事故調査委員会を設置し、女性の家族に謝罪した。届けを受けた愛知署は、業務上過失傷害容疑で捜査を始めた。

 佐藤院長によると、女性は今月6日から脳神経外科に入院。16日午前8時40分から約30分にわたり鎮静剤を過剰投与され、呼吸困難になった。低酸素脳症に陥り意識がなくなり、回復しない状態が続いている。

 担当の女性看護師(22)が、輸液ポンプ内の速度調整ローラーに点滴チューブをしっかり固定せず、点滴を落とす速度が速くなったとみられる。看護師や医師による動作確認も不十分だった。

 看護師は点滴中、別の患者への薬の投与などで女性のそばを離れており、容体の変化に気付いたのは点滴開始から約20分後だった。声をかけても反応がなく、医師らと4人で応急処置に当たったが、異物をのどに詰まらせたと判断して点滴は続けたという。

ZAKZAK 2004/02/20

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2004_02/1t2004022013.html