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2004年02月20日(金) 20時53分

「皇族装ってない」と起訴事実否認 有栖川宮事件初公判朝日新聞

 「旧皇族の継承者」をかたって東京で結婚披露宴を開き、招待客から祝儀をだまし取ったとして詐欺罪に問われた無職で政治団体「有栖川宮(ありすがわのみや)記念」代表の北野康行被告(42)=京都市左京区=らの初公判が20日、東京地裁であった。北野被告は「披露宴で着た(皇族のような)服装はどうかと思うけど、あえて皇族を装ったことはない。有栖川と名乗っただけだ」と起訴事実を否認した。

 共犯の罪に問われた同団体役員坂本晴美被告(45)=東京都文京区=は、名前を問われ「有栖川晴美こと坂本晴美です」と述べたうえで、「夫と結婚して知人を招待しただけです」と無罪を主張した。

 検察側の冒頭陳述によると、北野被告は職を転々としていた82年ごろ、旧宮家の「伏見」という偽名で就職。同僚から「宮さん」と呼ばれたことから皇族血縁者のように振る舞うようになった。84年からは「有栖川識仁(さとひと)と名乗り、企業から顧問料を詐取。坂本被告とは02年8月にパーティーで知り合い、ニセ皇族だと告白したが坂本被告が偽装を続けるように迫ったという。

 共犯とされたイベント企画会社役員楠信也被告(42)=同目黒区=の弁護人も一部の共謀を否認し「従犯にとどまる」と争う姿勢を見せた。検察側は、楠被告が「皇族があんな安物の靴をはいているわけがない」などと語っていたという関係者の供述調書の要旨を朗読し、ニセ皇族と認識していたことを明らかにした。

 起訴状によると、北野被告らは昨年4月、坂本被告との結婚披露宴の招待状を送りつけ、東京都港区赤坂7丁目の会員制クラブでパーティーを開いて、人気タレントら招待客327人から祝儀約1200万円や絵画をだまし取ったとされる。

(02/20 20:17)

http://www.asahi.com/national/update/0220/033.html