2004年02月18日(水) 00時00分

“おれおれ”電話かけ方指南で４０００万円儲けの７割“上納”させ（ZAKZAK）

　電話のかけ方まで指南−。息子や孫を装った「おれおれ詐欺」事件で、警視庁捜査２課は１８日までに、詐欺の疑いで東京都新宿区百人町、ヤミ金融業者、工藤大輔容疑者（２３）を逮捕した。工藤容疑者は「覚えがない」と容疑を否認しているが、手先の少年にニセ電話のかけ方まで訓練し、４０００万円近い“報酬”を手にしていた。

　調べだと、工藤容疑者は共犯の少年（１８）＝詐欺罪で起訴＝らと共謀し、昨年６月、横浜市港南区の女性（８７）らに孫や息子を装って電話をかけ、車をぶつけたなどとうそを言って、示談金名目に約７０万円をだまし取った疑い。

　工藤容疑者はおれおれ詐欺グループの指南役で、少年が関与したおれおれ詐欺は３０数件、被害総額は５６００万円に上るとみられ、同課はこのうち７割が工藤容疑者に渡っていたとみている。

　工藤容疑者は昨年５月、東京・六本木で少年と知り合い、グループに引き込んだ。同容疑者は知人を通じ、少年に電話のかけ方や声の出し方などの訓練をさせた上、携帯電話などを渡し、おれおれ詐欺をさせていたという。

ZAKZAK 2004/02/18

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2004_02/1t2004021821.html