悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年02月17日(火) 00時00分

オレオレ詐欺 だまされないで 手口は巧妙に朝日新聞・

72歳女性から150万円・・・県内で続発

  他人になりすまして電話で金銭を無心する「オレオレ詐欺」 が県内で相次いでいる。16日、三崎町では72歳の無職女性が150万円をだまし取られ、松山市では62歳の自営業男性が52万円の被害にあった。警察官を名乗るなど手口が巧妙化し、各署で注意を呼びかけている。一方、松山市の銀行では行員が未然に被害を防いだ。



警察官名乗る/夫の勤務先/家族の泣きまね・・・

  松山市内の自営業男性は(62)は16日、「松山東署員」 を名乗る男に52万円をだまし取られた。男は電話で「息子さんが事故を起こした。相手はやくざで、修理代が要る」 とうそをつき、指定した口座に52万円を振り込ませたという。同市内の主婦(60)も12日に警察官を名乗る男に電話で、「事故の示談金」 を要求され、140万円を振り込む被害に遭った。

  松山東署管内では2月に入って、この2件を含め21件のオレオレ詐欺が確認されている。16日だけで未遂を含め、9件が立て続けに起きた。手口も息子の実名や夫の勤務先名を挙げたり、家族の泣きまねをしたりと、巧妙化。同署は慌てて金を振り込まないよう、注意を呼びかけている。

  一方、三崎町の無職女性(72)は16日、2回に分けて計150万円を振り込んだ。同日朝、「母さん、借金300万円で金融屋に捕まっている」 という男の電話を、娘婿からと思い込み被害に遭った。八幡浜署によると、女性は農協系金融機関の窓口で職員から「オレオレ詐欺じゃないですよね」 と念を押されたが、振り込んでしまったという。

銀行員機転 水際で防ぐ
松山南署、感謝状贈呈へ

  銀行員が「水際」 で被害を防いだケースもあった。

  松山市南久米町の伊予銀行久米支店(中平眞二郎支店長)で今月10日、市内に住む無職男性(71)夫婦が、多額の現金を首都圏にある都市銀行の口座に送金しようとしているのに、男性銀行員(24)が気づいた。

  事情を聴くと、夫婦は「息子が高知県で交通事故を起こした。刑務所に入らないため、示談金245万2千円を振り込むよう電話で警察に説明された」 と話した。行員は警察を名乗ったオレオレ詐欺の疑いが強いと見て、夫婦を説得。息子の勤務先に電話させるなどして、事故がうそだとわかった。

  同行では、不審な送金に気づいたら上司に報告するなどオレオレ詐欺対策を図っているが、銀行として客の送金を妨げることもできず、「水際での阻止は容易ではない」 と話す。

  松山南署は17日、同支店に感謝状を贈る。同署管内では今年、計7件のオレオレ詐欺が発生。16日も86万円がだまし取られる事件があった。




(2/17)

http://mytown.asahi.com/ehime/news02.asp?kiji=3274