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2004年02月16日(月) 03時03分

学校から鳥が消える!鳥インフルエンザ過剰反応?読売新聞

 鳥インフルエンザによる死者がアジアで増え続ける中、各地の幼稚園や小学校で、飼育小屋の鳥を子供たちから“隔離”しようという動きが相次いでいる。

 児童に代わって先生が世話をしている学校が目立つが、中には鳥を農家に引き取ってもらったり、行政機関に依頼して「処分」したりしたケースもある。生き物との触れ合いは、文部科学省の学習指導要領でも生命への理解を深めるために欠かせない学習と位置づけられており、そうした機会を奪う措置に、教育関係者などからは「過剰な反応では」と批判する声も出ている。

 「100%安全と言えない以上、子供と接触しない場所に鳥を移動させてほしい」。今月初め、奈良県大和郡山市の市立幼稚園で、保護者の1人が園長にそう要望した。この幼稚園では、チャボとウコッケイ計4羽を飼っていた。

 獣医師の診断で、4羽が鳥インフルエンザに感染していないことは確認されていたが、保護者は翌日から子供を休ませた。同市教委は「不安を取り除くことが最優先」として、4羽を園外に移すことを決め、農家などに預かってもらった。園では子供たちに「コッコさんは暖かいところに旅に出た」と説明している。

 14日には、山口県で発生した鳥インフルエンザについて農水省が事実上の「終息宣言」をしたが、同市教委では「すぐに鳥を戻すわけにはいかない。不安を訴えている保護者から了承が得られないことには」と話している。関係者によると、奈良県内では、県家畜保健衛生所に鳥を持ち込んで処分を依頼した小学校も2校あったという。

 チャボ2羽を飼っている東京都杉並区の区立小学校では、先月末から飼育委員の5、6年生に代わり、教諭が飼育小屋の掃除をしている。やはり感染を心配する保護者の声を受けての措置で、掃除は児童の下校後に限って実施。エサやりも教諭だけで行っており、3月末までは児童を鳥に接触させないことにしている。

 一方、神奈川県鎌倉市の市立小学校では、保護者から声が上がる前に対応しようと、先月中旬から、教諭がウコッケイ4羽の世話をしている。日ごろ子供と接触する時間の少ない校長や教頭、事務員だけで行うという念の入れようだ。

 小学校低学年を対象とした生活科の学習指導要領では、動物の飼育を通じて生き物が命を持っていることなどに気づかせる学習を教育現場に課しており、文科省は、昨年春に飼育マニュアルを作成して全国の小学校に配布するなど、「命の学習」の充実を図ってきた。また、厚生労働省では、学校で飼育されている鳥が鳥インフルエンザに感染する可能性について、「極めて低く、過剰な対応は必要ない」(健康局獣医衛生係)と強調している。

 文科省の島野道弘・視学官(生活科担当)は「こういう時こそ、正しい情報をもとに思慮深く対処することの大切さを教えるべきではないか」と訴えている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040216-00000001-yom-soci