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弁護士の資格がないのに示談交渉を請け負っていたとして、警視庁は１０日、東京都杉並区高円寺南３丁目、元ボクサーで自称探偵業三沢淳一容疑者（４０）を弁護士法違反（非弁護士の法律事務の取り扱い禁止）の疑いで逮捕した。
少年事件課の調べでは、三沢容疑者は０２年１２月、渋谷区に住む元飲食店員の２０代女性から妊娠中絶の示談交渉を請け負い、江戸川区に住む相手の３０代男性店長から慰謝料１００万円を受け取り、うち５０万円を報酬として得た疑い。弁護士法は、資格を持たない者が、報酬を得る目的で仲裁や和解などの法律事務をすることを禁じている。
調べに「知人に誘われ７年前から借金の取り立てを手伝うようになり、（示談交渉が）本業になった」と話しているという。三沢容疑者の銀行口座には、昨年までの３年間に約１００人から約５３００万円が振り込まれており、手渡し分と合わせて報酬は約１億円に上るとみられている。
(02/10 23:45)