2004年02月07日(土) 00時00分

８０００万円支払いで和解 手術ミスで男児四肢まひ　茅ケ崎市 （東京新聞）

　茅ケ崎市立病院で一九九八年、へんとう炎で手術を受けた男児（１２）＝横浜市内＝が重度の四肢まひになったのは手術ミスが原因として、男児と母親が病院を運営する市を相手に、約一億八千六百八十万円の損害賠償を求めた訴訟は六日、横浜地裁（河辺義典裁判長）で市が八千万円を支払うことで和解が成立した。

　男児は六歳だった九八年七月、同病院でへんとうの摘出手術を受け、一週間後に大量出血。このとき、脳への血流が低下したことなどにより「低酸素性虚血性脳症後遺症」と診断され、重度の四肢まひになった。

　母親らは、手術の際に血管を傷つけたのが原因として、二〇〇一年六月に提訴していた。

　市は昨年十二月の市議会で、和解に向けて八千万円の予算を計上。成立を受け、市立病院経営推進課は「今後、信頼される病院を目指して努力したい」とコメントした。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20040207/lcl_____kgw_____004.shtml