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2004年02月05日(木) 00時00分

え!私の住基カード?…別人が虚偽申請で取得ZAKZAK

 佐賀県鳥栖市は4日、実在する市民を装った男が昨年9月、住民基本台帳カードを申請し、交付を受けていた、と発表した。カードは今月2日、福岡県内で落とし物として発見された。鳥栖市は刑事告発を検討している。総務省は「昨年8月の住基カードの交付開始以来、不正取得は初めてではないか」としている。

 県警鳥栖署は「市側から相談は受けている。詳細は分からないが、私文書偽造、同行使などに当たる可能性がある」と話している。

 鳥栖市市民課によると、男は昨年9月11日、自分の顔写真を持参して、窓口でカードの発行を申請。書類には、市内に住む50歳代男性の住所、氏名、生年月日、性別が記入されていた。

 男が免許証などを持っていなかったため、市民課は、住民票と照らし合わせた上で書類上の住所に「照会書」を郵送。男は何らかの方法で照会書を入手し、同月16日、住所と氏名を記入して持参し、カードを受け取った。

 カードは2月2日、福岡県志免町役場で、パスケースに入った状態で見つかり、連絡を受けた鳥栖市が名義の男性に連絡。免許証を持参した男性とカードに張られた写真の男が別人で、虚偽申請だったことが判明した。

 総務省市町村課は「写真付き証明書を持たない人の身元確認では、印鑑登録などでも以前から同様の方法をとっている」と説明。今後、佐賀県を通じて原因を調査し、必要なら再発防止策を検討する方針だ。

 鳥栖市市民課によると、公的身分証明書として使用できる住基カードはこれまで58枚を交付。「手続きの改善など、再発防止策を検討したい」としている。

ZAKZAK 2004/02/05

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2004_02/1t2004020513.html