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2004年02月04日(水) 23時26分

<住基カード>他人になりすまし交付受ける? 佐賀県警が捜査毎日新聞

 佐賀県鳥栖市で、他人になりすました男が住民基本台帳カードの交付を受けた疑いがあることが分かった。総務省によると、03年8月の導入以降、虚偽の申請で交付された例はないという。鳥栖市は本人確認をしたとしているが、本人は交付申請した覚えはないと主張している。県警鳥栖署は有印私文書偽造・同行使などの疑いもあるとみて捜査に乗り出す方針。

 この住基カードは2日、福岡県志免町役場で職員が拾ったポーチに入っていた。同町から連絡を受けた鳥栖市がカード名義人の50歳代の男性に確認したが、男性が「志免町には行っておらず、カードを作った覚えもない」と話したため、虚偽申請の疑いが浮上した。

 市の説明によると、03年9月11日、男が自分の写真を持参してカード交付を申請。身分証明書を持参していなかったため、市職員が申請書に記載された住所、氏名、生年月日、性別を住民基本台帳で確認したうえで、記載の住所に照会書を郵送。5日後にこの男が照会書を持参したため交付したという。

 男について鳥栖署は「名義人の男性と何らかの接点がある人物の可能性がある」とみる。鳥栖市市民課は「男が照会書を手に入れるために男性方の郵便受けの前で待っていたとでも考えるより他にない」と話しており、同署に告訴する方針。

 住基カードは、IC(集積回路)チップを搭載したカードで、自分の居住地以外の自治体から住民票を取得する際などの他、身分証明書としても使える。

 鳥栖市によると、今のところカードの名義人男性への直接の被害は確認されていない。また、福岡県警粕屋署には2日、ポーチを落としたという男から「受け取りに行く」と電話があったが、以後連絡がないという。

 総務省市町村課によると、住基カードの交付申請では11けたの住民票コードの代わりに生年月日と性別の記載でもよく、免許証などがなければ郵送された照会書の持参での本人確認が認められている。同課は「事実関係を調査し、必要があれば再発防止策を講じたい」と話している。【小林明子】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040205-00000098-mai-soci