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2004年02月03日(火) 00時00分

子宮外妊娠破裂で死亡 富岡の遺族が8200万円の損賠提訴 東京新聞

 子宮外妊娠破裂による出血性ショックで妻=当時(33)=が死亡したのは、診療時の注意義務を怠ったためとして、富岡市の夫(35)ら遺族四人が二日までに、診察した医師と、病院を経営する東京都千代田区、社団法人地域医療振興協会(吉新通康代表者理事)に、慰謝料など総額約八千二百万円を求める民事訴訟を前橋地裁に起こした。

 訴状によると、妻は二〇〇三年一月中旬、同協会が設置・管理する栃木県日光市の日光市民病院(小池宏明院長)の産婦人科を受診。下腹部の痛みを訴えたが、担当医師は風邪か妊娠初期症状と診断、適切な処置をとらなかった。妻は同月二十三日、「おなかが破裂する。助けて」などと激痛を訴え搬送された別の病院で、子宮外妊娠破裂に伴う出血性ショックで死亡した。原告側は、「三度の受診で適切な診療がなされていれば、外科手術で救命は可能だった」と主張。同病院は「担当者が不在のためコメントできない」としている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20040203/lcl_____gnm_____003.shtml