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2004年01月31日(土) 07時03分

半数が経験 犯罪被害一段と身近に 仙台市防犯調査河北新報

 仙台市の市政モニターを対象にした防犯意識調査で、昨年1年間に本人や家族が犯罪の被害を受けたとの回答が約半数に上ったことが、30日までの集計で分かった。痴漢やストーカーなど悪質な犯罪に巻き込まれた例もあり、市は「犯罪がエスカレートしかねず、事態は深刻だ」とショックを受けている。

 意識調査は昨年12月、市政モニター200人を対象に初めて実施。文書と電子メールで148人から回答を得た。有効回答率は74%。

 調査結果によると、「この1年間で本人や家族が犯罪に遭った」のは77人。被害の内容(複数回答)はグラフの通りで、「自転車やバイク、自動車の盗難・損壊」が59人、「空き巣など」が22人、「落書き」が11人などとなっている。

 多くは比較的軽微な犯罪だったが、「痴漢・ストーカー」(8人)「悪質商法・詐欺的商法」(7人)などに遭った例も。地域の犯罪発生状況を尋ねると、8割強の人は何らかの犯罪があると報告した。

 犯罪に見舞われる不安感は、7割が「ある」と回答。治安に対する不安要因としては、「地域住民の連帯感がない」(52人)「暴走族が走り回る」(49人)などが挙がった。

 一方、地域の防犯活動に参加している人は少なく、約1割にとどまった。「時間に余裕がない」(19人)「参加の方法が分からない」(14人)との理由が多い。ただ、「機会があれば参加したい」という回答も8割近くあった。

 市市民局は「ショッキングな結果だが、防犯活動への参加意欲が高いのは望み。誰でも参加でき、長続きする防犯活動の仕組みをつくる必要がある」と話している。

 市は一般市民を対象に同様に調査を実施しており、集計と分析を進めている。
(河北新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040131-00000007-khk-toh