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2004年01月30日(金) 20時07分

フジTVに他人の戸籍謄本渡す 伊藤芳朗弁護士を処分朝日新聞

 フジテレビの番組制作者から依頼を受け、弁護士の地位を利用して事件関係者12人の戸籍謄本や住民票などを入手し、コピーを渡して対価を受け取ったとして、東京弁護士会は30日、同会所属の伊藤芳朗弁護士(43)を業務停止4カ月の懲戒処分にした。

 処分理由によると、伊藤弁護士は、番組制作の資料に使う目的で、00年8月〜01年11月ごろ、住民票などの交付を自治体に請求。取得した書類の写しをフジテレビ側に渡し、「調査料」名目で1件3万1500円〜5250円を受け取った。

 戸籍法や住民基本台帳法は、弁護士からの「職務上の請求」の場合は、他人の戸籍謄本や住民票の交付を認めている。しかし、同会は「伊藤弁護士の行為は『職務上の請求』には該当しない」と判断した。処分対象以外にも同様の行為が50数件あったという。

 伊藤弁護士は「日弁連への不服申し立てを含め、今後の出処進退は慎重に検討したい」とのコメントを発表した。

 伊藤弁護士は全国オウム真理教被害対策弁護団で活躍。テレビ番組への出演も多かった。

〈遠藤龍之介・フジテレビ広報部長の話〉 いろいろな情報取得のために協力をお願いしたことは事実だ。個人情報についての認識が十分でなかったことを反省する。今後については総括的な検討事項としていきたい。

(01/30 20:07)

http://www.asahi.com/national/update/0130/034.html