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2004年01月27日(火) 13時53分

抗リウマチ剤「アラバ錠」で副作用?患者5人死亡読売新聞

 大手製薬会社「アベンティス ファーマ」(本社・東京都港区)が昨年9月から販売している抗リウマチ剤「アラバ錠」(一般名・レフルノミド)を処方された患者5人が、今月に入り、副作用と見られる肺炎の症状を起こし、死亡していたことが分かった。

 27日、同社が会見して明らかにした。連絡を受けた厚生労働省で情報収集を急いでいる。

 死亡患者5人のうち、4人は57歳から71歳までの中高年者。5人が、アラバ錠の服用後に肺炎の一種である間質性肺炎を起こしているうえ、ほかに肺線維症にかかったり、症状が悪化したりしている患者もいることから、同社ではこれらの病気の患者や、過去にこれらの病気にかかったことのある人について、投与を中止するよう医療関係者に呼びかけている。

 同社と厚労省では、「服用と死亡の因果関係は不明」としているが、死亡患者の主治医のうち1人が「因果関係は確実」、もう1人が「因果関係がある可能性大」と同社に報告している。

 同社によると、アラバ錠は体の免疫反応を調節することによって、関節リウマチの痛みや炎症を抑える薬。米国では1998年、欧州では1999年に発売が始まり、現在は70か国以上で販売されている。2002年には全世界で300億円以上の売り上げを記録。日本では販売以来、約3400人が使用しているという。これまでも海外での使用例などから重大な副作用として感染症や肝不全、肝炎、間質性肺炎などが挙げられていたが、間質性肺炎での死亡例は報告されていない。

 同社では医療関係者に提供する情報の中で、「本剤の投与で、重篤な副作用により致死的な経過をたどることがある」と明記。緊急時に対応できる医療施設で、リウマチ治療の経験を持つ医師に限って使用を認めていた。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040127-00000406-yom-soci