悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年01月26日(月) 22時55分

<システム障害>全金融機関のATM 他行カードで引き出せず毎日新聞

 26日午前11時50分ごろ、大手行や地方銀行など全金融機関のオンライン網を接続している統合ATM(現金自動受払機)スイッチングサービスにシステム障害が発生し、全国のほぼ全てのATMやCD(現金自動支払機)で、他の金融機関のカードを使った預金の引き出しや他の金融機関への振り込みなどが一部できなくなった。システムは同日午後3時40分ごろに正常化したが、同システムを開発、運用しているNTTデータは「原因は調査中」としている。

 統合ATMスイッチングサービスは、これまで業態別だったATMのオンライン網を統合し、4日から稼働した。影響を受けたのは都銀、地銀、第二地銀のほか、労働金庫や農協などを含む全金融機関。ATMを設置した金融機関のカードを使った取引は正常だったが、他行をまたぐ取引の一部ができなくなった。複数回の操作で正常な取引が完了したケースもあったという。多くの企業の給料日に当たる25日の翌日で、週明けの営業日とも重なり、顧客で混雑したATMが目立ち、行員らが対応に追われた。

 一方、りそなホールディングス(HD)では26日午前から、傘下のりそな銀行と埼玉りそな銀行、奈良銀行のATMや窓口の端末でシステム障害が発生した。システム障害は、統合前の旧あさひ銀行のシステムを使った支店で発生。端末5000台のうち2500台に障害が起き、同日処理を予定していた業務のうち振り込み約12万件、手形交換約2万件が未処理となった。

 りそなHDは同日午後6時50分から約1時間、旧あさひ銀行系のシステムを止めて不具合を調査。この作業中は、旧あさひ銀系のATMは稼働しないため、社員を配置して顧客らの対応に当たった。旧大和銀系のシステムは稼働しており、このシステムにつながったATMは利用できる。りそなHDは、システムの全面復旧を待って、26日夜も作業を行い、振り込み業務の未処理分に対応する。

 りそなHDによると、25日夜に大阪府にあるコンピューターの電源機器の定期点検を行った際に電源がダウンした。このため再び電源を入れて作動させたところ、システムの不具合が発生した。【瀬尾忠義】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040127-00000073-mai-bus_all