2004年01月25日(日) 00時00分

若手検事さんが警察の一線経験 津地検が津署へ派遣研修 （東京新聞）

　警察の現場を若い検事に“肌”で経験してもらおうと津地検は二十七日から四日間、男性検事（２７）一人を津署に派遣する。警察官と日夜、行動を共にし、第一線で活動する警察のさまざまな活動やその苦労を体得する。

　研修内容は、捜査から行政事務まで実際の警察業務全般。期間中に事件や事故などが発生すれば、現場に署員と同行。実況見分や関係者の事情聴取、署での取り調べや交通取り締まりなどを見聞するほか、二十八日には泊まり勤務もこなす。

　検事の警察での研修は二〇〇二年に横浜地検が初めて実施。司法制度改革の一環として最高検察庁が昨年六月、全国の地検に奨励しており、東海三県では愛知、岐阜がすでに実施している。

　三重県警も署の警部補クラス六人を九日から一週間、津地検に派遣しており、地検での事件処理の流れなどを研修。“相互理解”につなげたい考えだ。

　「検事は、ふだんから警察の業務を把握していないといけない。研修がそのきっかけになれば」と高口秀章次席検事。研修は今後も続けていくという。　（山本　真嗣）

http://www.tokyo-np.co.jp/00/mie/20040125/lcl_____mie_____002.shtml