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2004年01月24日(土) 00時00分

オレオレ詐欺、ピークは昨秋朝日新聞・

手口知られ沈静化

 家族などになりすまして電話をかけ、金を振り込ませる「オレオレ詐欺」が、県内では昨年11月から急減していることが分かった。県警のまとめによると、昨年2月に県内で初めて確認されたオレオレ詐欺は、1年間に未遂を含め427件発生し、被害額は約3億1766万円にのぼる。しかし、10月の166件をピークに、11月74件、12月26件と減少。1月は20日までで7件と、沈静化に向かっている。県警は「手口を知り、詐欺だと気付く人が増えた」ためとみている。

被害3億円超 捜査難航

 県警捜査2課によると、オレオレ詐欺の被害は昨夏から急増し、8月に未遂を含め31件、被害額は約1546万円だったのが、9、10月に激増。10月には家族を名乗る人物とともに、警察官を名乗る男まで登場する新手口も登場して、連日被害が続き、同月1カ月間の被害額は1億533万円にのぼった。

 ところが、11月には被害件数が半減、12月にはその3分の1になった。被害額は11月約8145万円、12月約3627万円と、1回の被害が高額になる傾向にはあったが、沈静化してきた。

 急減の最大の理由は、事件の報道やポスターなどを使った県警の広報活動で手口が知れわたったこと。市民が用心深くなり、犯人もだませる相手が少なくなってあきらめるケースが増えたことなどとみられる。

 県の年間発生件数は全都道府県中、東京、千葉に次いで3番目に多かった。被害に遭った人の3分の2は女性で、年代別では50、60、70代がそれぞれ4分の1ずつを占めた。だます口実は78%が交通事故の示談金。被害金額は76%が100万円以下だったが、さいたま市で約560万円、草加市で約300万円などの高額被害もあった。

 県警はこれまでに、金融機関と連携し、振込先に指定された12件の口座を凍結、約1260万円の引き落としを防いだが、検挙には至っていない。県内の銀行口座を指定した被害は他県でも出ており、引き続き捜査を進める。

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http://mytown.asahi.com/saitama/news02.asp?kiji=4931