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2004年01月23日(金) 23時26分

高額寄付の要請、開校当時から…早実初等部読売新聞

 学校法人「早稲田実業学校」初等部(東京都国分寺市)が2004年度の入学試験の面接で不適切な寄付金要請を行っていた問題で、初等部では、開校した2年前の入試から、募集要項に記載した金額以上の高額な寄付金を求めていたことが23日、明らかになった。

 要請額は合格後に記載額の6倍になっていた。同部の依田好照校長は同日会見を行い、一連の事実関係を全面的に認め、「児童や保護者に大変な迷惑をかけ、心からおわびします」と陳謝、東京都から求められている私学助成金の一部返還にも応じる考えを示した。

 同校によると、合格者の保護者に対して寄付金を要請したのは、初等部が開校した2002年度入試から。「1口10万円で5口以上」とする内容を募集要項に記していた。

 しかし、2002—2003年度入試では、合格発表後に保護者に対し、「30口以上」の計300万円を寄付するよう要請する文書を改めて配布。寄付金の要請額は、募集要項に記載していた額の6倍に膨れ上がった。とくに2003年度入試では、一部の保護者に対し、入学試験の面接の場でも、300万円の寄付を要請していたという。

 一方、昨年11月に行われた2004年度入試では、面接を受けたすべての保護者に寄付金要請を行っていたが、依田校長は「全員に要請することで公平を期するためだった」とした。

 また、要請額を前年度より50万円増やして350万円としたことについては、「理事会で来年度の寄付金目標が3億5000万円に決まったため」と説明。単純に募集定員(108人)で割った金額だった。

 同校で多額の寄付金が必要だった理由については、「より良い教育をするためで、心苦しいことだがお願いすることにした」とし、「(寄付金要請は)合否判定には全く関係なかった」と釈明したが、「高いか安いかは、それぞれの判断。あくまで任意で頂いたもの」と述べた。今後、保護者から寄付金の返還を求められても応じないという。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040123-00000413-yom-soci