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2004年01月23日(金) 00時00分

おれおれ詐欺 昨年、1億9000万円被害 今年もすでに34件、2800万円 中日新聞

 県警は、昨年一年間にあった「おれおれ詐欺」の被害状況などをまとめた。未遂も含む犯行の認知件数は二百八十件。実際に現金をだまし取られた被害者は百八十三人で、被害総額は約一億九千万円にのぼった。

 今年も既に、二十日現在で計三十四件(うち既遂二十二件、被害額約二千八百万円)が発生しており、被害者三十四人のうち二十七人(約80%)が調べに対し、おれおれ詐欺を知っており「まさか自分が被害に遭うとは」などと話していたという。

 県警は「被害に遭うかもしれないという危機感を持ち、電話があっても慌てずに、お金を振り込む前に、落ち着いて子どもや孫本人に確認の電話をかけて」と予防策を呼びかけている。

 昨年分のまとめによると、被害額は五万円から約八百万円までと幅があり、平均約百六万円。被害者は男性五十一人、女性百三十二人で、四十−九十代のうち五十代が五十二人と最も多く、六十代の五十人が続いた。

 手口は、「交通事故の示談金」を口実にした犯行が百七件と約六割を占め、次いで「借金返済」(六十二件)、「中絶資金」(十三件)、「営業資金」(一件)。

 最近では、交通事故を装い、警察官を名乗って「現金を渡せば示談が成立する」などとだますケース▽振込金額を千円単位まで細かく指定する▽「十分以内に金策しろ」などと考える余裕を与えない▽息子の名前・自宅住所まで調査したうえで電話してくる−などの例もあるという。

 一方、未遂に終わった例は、金を振り込む前に警察に相談したり、息子や孫に連絡を取って確認したりしており、中には息子をかたる相手に「おれおれ詐欺がはやってる。あんた××ではないだろう」と気丈に切り返した人もいたという。 (北爪 三記)


http://www.chunichi.co.jp/00/kgw/20040123/lcl_____kgw_____002.shtml