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2004年01月22日(木) 00時00分

“クローン携帯” 噂で混乱  東京新聞

 自分の携帯電話と同一番号の「クローン携帯」が不正に作られ、使った覚えのない通信料金を請求される−そんな噂(うわさ)が利用者の間で広がっている。料金が高額だった利用者が「クローン携帯では」と問い合わせるケースが後を絶たないため、「技術的に不可能」とする携帯電話会社や総務省も対応に苦慮している。

 どうやら有力な“犯人”は、大容量のデータ通信拡大による「通信料の激増」説に傾きつつあるが、「絶対存在しないとの証明は難しい」ため当面クローン携帯をめぐる混乱はやみそうにない。

 クローン携帯の話題は、昨年から民放テレビや雑誌、インターネット上で盛んに取り上げられるようになった。番組では「クローンを作った」とする人物が複製法を紹介するなど一見信ぴょう性のある内容。

 携帯に関するトラブルを受け付ける大阪弁護士会(大阪市)や総務省には、月額料金が数万円に達した利用者の相談が増加。民間非営利団体(NPO)の日本情報保全協会(同市)は、クローンの存在が疑われる携帯を一カ月間金庫に入れそれでも通信料がかかっているか実験。結局、クローンは確認できなかったが、「携帯は信頼できる販売店で購入を」と呼び掛けている。

 これに対しNTTドコモは「クローン携帯は存在しない」との見解をホームページで表明。携帯は複数のID情報を持ち高度な暗号を使ってデータベースで管理しており、ID情報がすべて認証されないと通信できないと強調する。

 総務省は、大容量のデータや画像を送る「パケット通信」の拡大で「想像以上に通信料がかかる場合がある」と指摘。料金が一定額に達するとメールで知らせるサービスの利用を勧めている。

(メモ)パケット通信料 携帯電話によるネット接続サービスや電子メールの送受信を利用した際にかかる料金。音声通話の利用が縮小する一方、携帯の高機能化で短時間に多くのデータの送受信が可能になり携帯会社の収益源になっている。データ量で通信料金が決まる場合が多いため、画付きメールの送受信や大容量の画像をダウンロードした場合などは料金が高くなる。KDDIのauは昨年、月額4200円を払えば使い放題の定額制の料金コースを出した。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20040122/mng_____kei_____003.shtml