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2004年01月21日(水) 00時00分

ウナギ偽装表示またも/吉田町朝日新聞・

  吉田の総菜会社 台湾産5トンを「国産」に

  台湾産のウナギを国産と偽って商品化し出荷したとして、県は20日、吉田町の総菜製造会社「オオイシ」(木村茂晴社長)にJAS法と景品表示法に基づく改善を指示し、企業名と処分内容を公表した。ウナギ加工品の偽装は昨年11月の焼津市の企業に続き2件目。小売店からは、メーカー側の認識の低さを指摘する声が出ている。

  ウナギ加工品についてJAS法では原産地の適正な表示を製造者に義務づけ、景品表示法では消費者を誤認させない表示を求めている。県民からの情報提供で県が立ち入り検査をし、両法に違反すると判断した。

  県と同社によると、02年8月から昨年11月までの計7回、約5トン(2万2千匹)の台湾産ウナギで作ったかば焼きに国産と表示して首都圏などに出荷した。卸業者から国産のかば焼きを受注したものの、原料を調達できず、仕入れと製造を担当する男性社員1人が偽装したという。

  同社はこの社員を降格などに処分する方針。木村社長は「社員に任せ切りにした経営者の責任だ。国産と台湾産の仕入れ価格は大差なく、偽装で利益を上げるつもりはなかったが申し訳ない」と話した。同社は年間約200トンのウナギを原料にかば焼きなどを出荷している。

  静岡市のスーパーは「小売店はメーカーの表示をうのみにするしかない。偽装などの問題に最近は消費者があまり驚かなくなっており、それを知ってメーカーが手を緩めているのではないか」と話した。


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http://mytown.asahi.com/shizuoka/news02.asp?kiji=10172