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2004年01月21日(水) 00時00分

オレオレ詐欺、警察名乗る新手も朝日新聞・

 子どもや孫などを装って、現金をだまし取る「オレオレ詐欺」が県内で多発している。昨年は76件起こり、今年もすでに6件発生した。狙われるのはお年寄りが目立つ。「警察」を名乗って欺く新たな手口も現れ、県警は「不審に思ったらすぐに相談してほしい」と呼びかけている。

  県警によると、昨年起こった76件のうち、約7割が60歳以上を狙っていた。うち19件で現金をだまし取られ、被害額は計1900万円に達した。

  今年も19日までに6件起こり、4人が20万〜180万円をだまし取られている。

  ◆事例1◆ 19日、広島市の60歳代の女性宅に電話があった。若い男の声で、「警察です」。女性の夫が交通事故を起こし、事故の相手に入院費用や車の修理代などを支払う必要があると説明し、計180万円をすぐに振り込むよう指示した。途中で、夫を装った別の男性が「すまんのう」と小さな声で謝った。

  あわてた女性はすぐに現金を振り込んだ。直後、夫の勤務先に電話して詐欺だと分かった。

  ◆事例2◆ 尾道市の40歳代の女性は14日、警察官を名乗る男から電話を受けた。「ご主人が交通事故を起こし、相手がけがした。示談に応じますか」。さらに、男は「ご主人の身柄は確保しているので、電話ができない」とも説明。動転した女性は指定された銀行口座に、要求された180万円を振り込んだ。

  ◆事例3◆ 19日夜、加計町の無職女性(72)宅に、実在する孫を名乗る男から電話があった。20日に再び電話がかかり、「借金の保証人になり、返済に500万円必要だ」と振り込みを要求。この女性が郵便局に手続きを問い合わせた際、話を聞いて不審に思った郵便局員が加計署に通報。詐欺話と分かり、被害を未然に防いだ。

  昨年暮れから、「警察」や「県警」を名乗った手口が目立つ。県警は「警察が示談を扱うことはない」と注意を呼びかけている。

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http://mytown.asahi.com/hiroshima/news02.asp?kiji=3466