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2004年01月20日(火) 00時00分

刑法犯 8年ぶり総数減 警察庁03年 東京新聞

 全国の警察が二〇〇三年の一年間に認知した刑法犯件数は戦後最悪だった前年に比べ、六万三千六百三件(2・2%)少ない二百七十九万百三十六件だったことが十九日、警察庁の犯罪情勢まとめで分かった。

 街頭犯罪が一割近く抑えられ、年間認知件数は八年ぶりに減少した。ただ、重要犯罪(殺人、強盗、放火、強姦=ごうかん、略取・誘拐、強制わいせつ)は7・5%、おれおれ詐欺とインターネット詐欺の急増で知能犯は19・1%それぞれ増えるなど、治安は依然深刻な状況だ。

 摘発件数は9・4%増の六十四万八千三百十九件、摘発人数は9・2%増の三十七万九千六百二人だった。検挙率は2・4ポイント上昇して23・2%となり、〇一年の19・8%を底に二年連続して好転した。警察庁は「今年は治安を回復軌道に乗せたい」としている。

 知能犯は一万二千三件増えて七万四千七百五十四件。増加分の約九割は詐欺が占めた。摘発件数は1・7%増の四万五百七十四件、摘発人数は3・6%増の一万三千六百五十三人だったが、検挙率は9・3ポイント悪化し54・3%にまで低下した。

 ■検挙率、略取・誘拐や強盗など悪化

 警察庁がまとめた二〇〇三年の犯罪情勢では、全刑法犯の認知件数が大きく減少した半面、重要犯罪が前年より増えており、国民不安を広げる要因となりそうだ。

 増加率では、放火と略取・誘拐が13・1%と最高の伸びを示した。主に子どもの連れ去り事件で注目を集めた略取・誘拐は、三十三件増の二百八十四件。ところが、検挙率は4・4ポイント悪化して81・3%に落ち込んだ。

 警察庁が今年の課題の一つに挙げる強盗は前年より9・7%増え、七千六百六十四件と過去最多を記録。検挙率は0・8ポイント低下し50・3%と、依然二件に一件しか解決できない計算だ。強盗のうち街頭犯罪に分類される路上強盗は2・3%増。上がり込み強盗は27・6%と三割近く増加した。

 重要犯罪のうち検挙率が最低なのは、強制わいせつの38・8%。五百五十三件多い一万二十九件が認知されたが、事件発生に摘発が追い付かない現状が浮き彫りになった。強姦も4・9%増えて二千四百七十二件だった。

 殺人は4・0%上回る千四百五十二件。東京の百五十四件が最多で、大阪の百四十件、神奈川の九十三件、千葉の九十二件、埼玉の八十一件が全国ワースト5となった。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040120/mng_____sya_____006.shtml