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印刷大手の「大日本印刷」（本社・東京都新宿区）の元社員が、取引先から「クオカード」などのプリペイドカードの発注があったように装い、大量のカードをだまし取った疑いがあることがわかった。同社は昨年８月に元社員を懲戒解雇し、同年９月に警視庁に告訴した。同庁が詐欺容疑で捜査している。
関係者によると、詐取されたカードの総額は１０億円を超えるとみられる。大日本印刷の調査で販売代金の入金が不足していることが分かり、元社員に事情を聴いたところ、不正を認めたという。元社員は告訴された後、行方がわからなくなった。
クオカードは、コンビニエンスストアやガソリンスタンドで使えるプリペイドカードで、「クオカード」（本社・東京都新宿区）が発行。大日本印刷が買い取り、印刷、加工して取引先に販売している。(01/20 11:32)