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2004年01月17日(土) 08時34分

東北大医学部名義貸し 仙台は8病院52人河北新報

 東北大医学部の医師による名義貸し問題で、仙台市は16日、市内の病院に対する立ち入り検査の結果を発表した。勤務実態がないのに常勤と報告したり、非常勤なのに常勤と報告したりした名義貸し行為は、過去5年間に八つの民間病院で計52人が確認された。宮城県も近く立ち入り検査の結果を公表する。

 仙台市の検査は、東北大医学部の内部調査で判明した9病院と関連の1病院を対象に実施。原則として1998—2002年度の5年間について、出勤簿や給与台帳などで勤務実態を調べた。
 その結果、8病院で名義貸しを確認。市は病院名を公表しなかったが、検査結果によると、2病院の4人は勤務してないのに常勤医師扱い、7病院の48人は非常勤なのに常勤扱いだった。

 A病院とB病院は12人ずつの非常勤医師を常勤として報告。C病院は非常勤医師10人、別の病院に勤務している医師1人を常勤扱いしていた。
 D病院は6人、E病院は5人の非常勤医師をそれぞれ常勤に、F病院は同一法人のC病院に勤務する3人を常勤としていた。G病院は2人、H病院は1人の非常勤医師を常勤と報告していた。
 名義貸しをしていた計52人のうち、東北大医学部の大学院生や研究生は40人。残る12人のうち1人は別の国立大医学部生で、11人は別の病院に勤務する医師などという。

 医学部が市に提供した内部調査結果では25人の関与を指摘していたが、市はこのうち16人の関与を確認し、内部調査になかった24人の関与が新たに判明した。ただ、市は大学院生や研究生の所属講座名は明らかにしなかった。
 報酬を得ていたのは48人。最高は週1回の勤務で月額47万円を受け取っており、月4—6回で月額30万—40万円という事例も複数見られた。
 市は名義貸しのあった8病院に文書で改善指導を行い、既に全病院から改善計画の提出を受けた。検査結果は病院開設許可権を持つ宮城県に報告したほか、近く厚生労働省や宮城社会保険事務局にも報告する。
(河北新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040117-00000009-khk-toh