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2004年01月16日(金) 00時00分

県弁護士会と名瀬市インターネットで結ぶ朝日新聞・

 インターネット回線を使ったテレビ電話システムによる対面式の無料法律相談が15日、鹿児島市にある県弁護士会館と、約500キロ離れた奄美大島・名瀬市との間で始まった。全国に先駆けた試みで、弁護士過疎地や離島を抱える自治体にとって朗報になりそうだ。

 新システムは県弁護士会館と名瀬市役所にカメラ付きパソコンを設置、インターネット回線を通じて画像と音声でやりとりする。従来の電話相談に比べ、双方の「顔」が見えるため、より近い感覚で話し合える。

 昨年11月、日弁連が鹿児島市で開いた弁護士業務改革シンポジウムで名瀬市と結んだデモ運用後、安全性やコスト面の見直しを図った。12月に実際の相談で試験運用したところ、高齢者の相談者からも好評を得たため、本格稼働となった。

 名瀬市では99年10月から毎月3回、法律相談を開いてきたが、弁護士と相談者が実際に向かい合うのは月2回。弁護士が鹿児島市から出張した場合、約10万円の費用がかかるため、1回は電話相談としてきた。

 日弁連は「遠隔地だと旅費などで双方に負担がかかるが、テレビ電話ならコストを抑えられる」という。

 この日、相談を担当した県弁護士会の野平康博弁護士は「資料などの事前準備は必要だが、実際の対面相談に近づいた。普及には行政の協力が不可欠」。名瀬市の禧久孝一・市民生活係長は「離島での法律相談のモデルケースになれば」と期待する。(1/16)

http://mytown.asahi.com/kagoshima/news02.asp?kiji=3460