2004年01月15日(木) 20時21分

「おれおれ詐欺」見破る　７７歳女性の被害を防ぐ　柵原郵便局員に感謝状　／岡山（毎日新聞）

　孫を装った電話で現金を振り込ませる「おれおれ詐欺」を見破り、被害を未然に防いだとして、久米署は１４日、柵原郵便局（柵原町久木、富山芳明局長）の局員、金崎耕三さん（３０）＝津山市国分寺に感謝状と記念品を贈呈した。
　同署によると、今月８日午前１１時ごろ、同町内の女性（７７）が窓口で、「孫が借金の保証人になり困っているのでお金を送りたい」と生命保険証を担保に１００万円を借りる手続きに来た。応対した金崎さんは「おれおれ詐欺」ではないかと直感し、振り込みを中止させ、その場で女性の本当の孫に連絡したところ詐欺だとわかり、警察に連絡した。金崎さんは「未然に防げて良かった。これからも注意して業務に励みたい」と話した。
　同署は昨年１２月９日に管内の金融機関の総会で注意を喚起していたが、年末に「おれおれ詐欺で５０万円の被害が出たほか、５件の未遂事件が発生。藤岡豊署長は「拉致を装い、午後１時までに振り込まないと命が危ないと泣き声で訴えるなど悪質だ。チラシなどを配布し、さらに地域に注意を呼びかける」と話している。　【檜山佑二】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040115-00000001-mai-l33