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2004年01月15日(木) 12時16分

<賞味期限>鏡餅の容器に二重のシール 山形の食品メーカー毎日新聞

 山形県米沢市の食品メーカー「カナエ食品工業」(東条真一社長)が製造した真空パックの鏡餅「日の出印・お供え餅」19万個に、1年前の賞味期限が記されたフィルム(容器底部のふた)の上に新しいシールが張られて流通していたことが15日、分かった。「偽装表示ではないか」という問い合わせが殺到し、同社は「仕入れたフィルムの不都合で、余っていた前年のフィルムを使った。商品の品質、安全性上の問題はない」と説明、謝罪している。

 問題の商品は、賞味期限「03年2月28日」と印刷されたフィルムの上に、「04年2月29日」のシールが張られていた。同社によると、販売元の関連会社「日の出印餅本舗」(岩手県北上市、佐藤光男社長)から昨年3月に発注があり、6月2日から製造を開始した。ところがメーカーから入荷したフィルムがはく離してかびが生える恐れがあったため、同24日から9日間、前年余ったフィルムを使って約19万個を製造した。その際、新しい賞味期限のシールを重ねて張ったという。日の出印餅本舗は同12月20日までに全国に出荷した。

 埼玉県所沢市の男性は昨年12月24日に同市内の酒店で6個を購入。鏡開きの今月11日、うち4個を開封し、賞味期限が二重になっているのを見つけた。男性は偽装表示ではないかと疑い、残る一つを地元保健所に提出、もう一つを製造元に返送した。販売した酒店の店長は「まったく知らず、お客さんに大変迷惑をかけた。製造元を追及したい」と憤慨している。

 両社は消費者からのクレームや問い合わせが殺到したことから、卸問屋や販売店に経緯を説明した「お詫(わ)びとお知らせ」を配布している。また北上保健所は先月、「今後は誤解を受けるようなことはないように」と注意した。【吉村建二、辻本貴洋】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040115-00001053-mai-soci