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2004年01月15日(木) 01時55分

<鳥インフルエンザ>地中処分、難航の末に住民が同意 山口毎日新聞

 山口県で発生した鳥インフルエンザの防疫対策で、病死したり殺された鶏の地中処分計画が14日、難航の末に住民と合意した。県は同日にも発生場所の「ウイン—ウイン・ファーム山口農場」に近接した町有地を掘り、死骸を埋める準備を始める予定だったが、生活用水の汚染を懸念する住民の声を受け作業を見送っていた。作業は15日にも始まる見通し。

 阿東町で開かれた周辺住民に対する説明会には集落の代表らが出席。県の担当者と町助役らが計画を説明して理解を求めたが、ある集落では井戸からくみ上げた地下水を生活に使っており、「死骸で水が汚染されないか」などと不安の声が上がったという。福江正治・町総務課長は「住民の気持ちも分かるが、県からも『処分地決定を急いでほしい』と求められている」と複雑な表情だった。

 地中処分は、農林水産省が昨年9月に定めた防疫マニュアルに沿って行われる。死骸の上を厚さ2メートルの土で覆うのが基本。県はさらに消毒用の石灰をまいた上にビニールをかけて雨水がしみ込まないようにする。県畜産課は「口蹄疫(こうていえき)にかかった牛を処分した欧州の例を参考に、念を入れた。鶏は小さいので分解も早い」と説明する。

【佐藤丈一、林田雅浩、金田健】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040115-00000131-mai-soci