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2004年01月15日(木) 00時00分

レジオネラ対策 県が温泉・銭湯631施設検査 10カ所で改善指導 東京新聞

 温泉や公衆浴場などで感染し、死亡することもあるレジオネラ症の対策について県が立ち入り検査を行った温泉や銭湯など六百三十一施設のうち十施設で不適切な点があったことが十四日、分かった。県の指導を受けてこれらの施設は改善策を取った上、ほかの施設では問題がなかったことから、県は「レジオネラ症対策を定めた県条例はおおむね守られているようだ」としている。 (加藤 裕治)

 県は対策を強化するため、昨年六月に旅館業法と公衆浴場法の施行条例を改正。▽毎日水を入れ替えない浴槽では、ジェットバスなど気泡を発生する装置の設置を禁止する▽気泡発生装置の吸気口にフィルターを取り付ける−ことなどを義務付けた。

 県は、改正条例が全面施行される今月一日に先立ち、立ち入り検査を実施。対象施設約千カ所のうち、昨年十二月末までに六百三十一カ所の検査を終えた。

 不適切な点が見つかったのは、いずれも上から湯を浴びる「打たせ湯」で、循環させた湯を使っていた。県はこれらの施設の使用を中止するよう求めた。そのほかはおおむね条例が守られていたという。

 今後は残る三百五十カ所余の検査を進めるほか、新年度以降も年に一回程度、各施設を調査していくという。

 レジオネラ症は、レジオネラ属菌が原因で起こる感染症。熱などの症状から急激に進行し、肺炎を引き起こして死に至ることがある。菌は自然界に広く生息しているが、温泉や公衆浴場の湯で増殖して集団感染を起こしたケースが全国で報告されている。県内では昨年十月に鎌ケ谷市の六十代の男性がレジオネラ肺炎で死亡したが、感染源は特定できていない。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20040115/lcl_____cba_____000.shtml