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2004年01月14日(水) 00時00分

鳥インフルエンザ 県内に注意促す 東京新聞

 山口県で鳥インフルエンザが確認されたのを受け、県も十三日までに、養鶏農家に注意を促したり、調査に乗り出したりするなどの対策を取り始めた。国内では七十九年ぶりに発生した聞き慣れない病気に「こちらまで伝染しないでほしい」と、不安を隠せない養鶏農家もあった。

 県によると、県内の二〇〇二年度の採卵用ニワトリの飼育数は約九百四十五万羽で全国四位。肉用ニワトリは約百十九万羽で同十五位。関東では茨城と並ぶ養鶏県という。

 肉用の養鶏農家は三十三戸で、商社などが管理する大規模な養鶏場が多い。一方、採卵用は二百三十四戸で、百万羽以上から一万羽未満まで規模はさまざま。ダチョウなどその他の鳥類も十三戸ある。

 ニワトリの管理方法がまちまちな採卵用の養鶏農家で特に感染には注意が必要という。

 県畜産課はこの計二百八十戸から事情を聴き、二百三十四戸から異常なしと回答を受けた。

 十四日以降、残る四十六戸からも回答を求める。

 県が警戒を強めたのは韓国での発生が確認された昨年十二月以降。異常な症状をみせるニワトリを見つけた際に家畜保健所に報告するよう求めている。

 県内の養鶏農家では、感染が確認された山口県とのニワトリの行き来はないという。しかし、鳥インフルエンザは渡り鳥や人間を通じても感染するとみられ、▽野鳥が鶏舎や給水源に侵入しないようにする▽農場に部外者が立ち入らないようにする−などの予防策を取るよう呼びかけている。

 鳥インフルエンザが発生した場合、人への感染の心配はないとされるが、同じ鶏舎のニワトリはすべて処分しなければならず、農家の経営への影響が心配される。

 匝瑳郡の養鶏農家の女性は「テレビのニュースを見た。卵を卸す業者からも注意するよう連絡をもらった。家族で心配しているが、すぐに予防の対応を取れと言われても、どうすればいいのか…」と話していた。 (加藤 裕治)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20040114/lcl_____cba_____000.shtml