鳥インフルエンザベトナムで３人感染死（東京新聞）

2004年01月14日(水) 00時00分

　【マニラ＝若松篤】マニラの世界保健機関（ＷＨＯ）西太平洋地域事務局（尾身茂事務局長）は十三日、ベトナムのハノイ周辺で昨年十月ごろから鳥インフルエンザ（Ｈ５Ｎ１）が流行し、今年に入って母子二人と別の子どもの計三人が感染で死亡したと発表した。　

　同事務局は、このほかに死亡した子どもら八人と治療中の患者三人について「検査中だが、やはり鳥インフルエンザとみられる」とし、いずれも「ニワトリからの感染のほかに考えられない」と語った。

　発表では「これまで人から人への感染を示すものはない」としつつも、「ウイルスがその能力を持つ可能性を懸念している」とする尾身事務局長の談話を伝えた。ＷＨＯはさらに感染経路を解明し、ベトナム当局と協力して「人への感染の阻止」に努めていく考えだ。

　また、日本でニワトリの感染が起き、韓国内では昨年流行したことにも触れ、「人の感染の報告はない。いまの段階でベトナム、韓国、日本の鳥インフルエンザの間に関係があることを示す証拠はない」とした。

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