2004年01月14日(水) 11時43分

出会い系で交際のカップル、強盗殺人で死刑求刑（日経新聞）

　出会い系サイトを通じて知り合った男女が2002年7月、現金を奪う目的で顔見知りの女性らを相次いで殺傷した事件で、強盗殺人罪などに問われた会社員原田亜矢子被告（25）と無職安芸健太郎被告（33）の論告求刑公判が14日、和歌山地裁（樋口裕晃裁判長）で開かれ、検察側は2人に死刑を求刑した。論告で検察側は「平然と命を奪った猟奇的な犯行で、犯罪性向は根深く矯正は不可能だ」と指摘した。

　起訴状などによると、2人は共謀し、同月7日早朝、和歌山市内に呼んだ原田被告の知人で大阪府茨木市の無職女性＝当時（27）＝の首を絞めて殺害した上、現金約3万5000円入りの財布などを奪った。遺体は和歌山県かつらぎ町の山中に運び、灯油をかけて焼いた。

　さらに同月13日夜、売上金を奪うため、安芸被告が以前勤務していたカー用品店の店長（48）をサバイバルナイフで刺し、重傷を負わせた。2人が出会い系サイトで知り合ったのは01年8月という。空き巣や車上狙いなど計5件の窃盗罪でも起訴されている。〔共同〕(11:43)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20040114AT3K1401914012004.html