悪のニュース記事

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2004年01月14日(水) 00時00分

毎日、ものを食べる。でも、食べ物がどうやってつくられている… 東京新聞


 毎日、ものを食べる。でも、食べ物がどうやってつくられているのか、本当はよく知らない。病気や事件を機に少し知る。食べ物について、自動車や石油より知らないのかもしれない▼米国にハモンズの法則というのがあるそうだ。いわく「すべての世代は、食事にかける時間をその前の世代の半分にしている」。食品コンサルタント会社会長のT・M・ハモンズさんが言いだした。二十世紀の初頭、買い物、下ごしらえ、調理、盛り付けに四時間をかけたのが、今は十五分という▼元NHK解説委員で農業・食糧問題に詳しい中村靖彦さんの近著におしえてもらった(「食の世界にいま何がおきているか」岩波新書)。もう少し話を進めるなら、食べる側の利便性やぜいたく度の向上に合わせ、食品をつくる側は工業化と効率化を進めてきたにちがいない。豊かさであり、他方、食品公害などは悪い面になる▼最近の心配でいえば、BSE(牛海綿状脳症)はもちろん、コイヘルペスが流行し、山口では鳥インフルエンザが見つかった。食の世界は複雑、多様、国際化し、また巨大化した。その分、原因の特定も対策もむずかしくなっている▼中村さんはBSEについて米国の専門家からこんな話を聞いたそうだ。第四次中東戦争で油価が高騰した。業者は節約のため肉骨粉の煮沸温度を下げ、時間も短くした。その結果、病原体プリオンが活性化したまま残ったのではないか。もちろん仮説だがそれぐらいのスケールで食品を見る時代でもある▼食の世界をあらためて見直す時機なのだろう。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/hissen/20040114/col_____hissen__000.shtml