悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年01月13日(火) 21時49分

鳥インフルエンザ、韓国・ベトナムと同一 農水省発表朝日新聞

 山口県阿東町の採卵養鶏場の鶏が高病原性鳥インフルエンザで大量死している問題で、農林水産省は13日、同県で確認されたウイルスは韓国やベトナムで流行しているものと同一のH5N1型だった、と発表した。このウイルスは人に感染することは極めて少ないものの、毒性は高い。ベトナムで今回3人の死亡が確認されたほか、97年には香港で18人が感染して6人が死亡するなどしている。

 動物衛生研究所(茨城県つくば市)が感染死した鶏を検査し、確認した。ウイルスの型が同じだったことについて、農水省は「感染経路の解明に向けた一つの材料になる。韓国からの渡り鳥による可能性も否定できない」としている。

 H5N1型の人への感染は、鶏からの直接感染とされている。今のところ人から人への感染は確認されていないが、心配されるのは、ウイルスが突然変異などを起こして人から人に感染する力を獲得した「新型」が現れる可能性があることだ。

 国立感染症研究所の岡部信彦・感染症情報センター長によれば、現在使われているインフルエンザワクチンではH5N1の感染を防ぐことができないという。岡部さんは「新型インフルエンザが出てくれば爆発的に流行する可能性があり、警戒を続ける必要がある」と話している。

 また、農水省は同日、今後の対応などを検討する「高病原性鳥インフルエンザ対策本部」を開いた。この中で、山口県阿東町での発生状況の把握や感染原因の究明に努めるとともに、農場での鶏の処分や消毒など、蔓延(まんえん)防止措置を的確に実施することなどを決めた。同省は「対策は最悪の状況にも当てはまるものをとっている」としている。

(01/13 21:47)

http://www.asahi.com/national/update/0113/039.html