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2004年01月12日(月) 20時36分

<鳥インフルエンザ>山口県で確認 国内では79年ぶり毎日新聞

 農林水産省と山口県は12日、同県阿東町の採卵鶏農場で高病原性鳥インフルエンザが発生したと発表した。国内での発生は1925年以来79年ぶり。発生農場は9日から鶏卵の出荷を自粛している。山口県は12日、家畜伝染病予防法などに基づき発生農場で飼育している鶏約3万羽すべての処分と、半径30キロ以内の11市町村の養鶏場30カ所に対して鶏や卵の移動制限を命じた。厚生労働省と県は、先月28日以降に出荷された鶏卵約22トンの自主回収を指導した。

 鳥インフルエンザは生きた鳥との接触により人間に感染し、香港などで感染や死亡事例が報告されているが、洗浄・加熱で除去でき、鶏肉や鶏卵を食べたことで感染した例はないとされる。山口県は、今のところ農場関係者らに健康の異常は確認されていないという。

 農水省と山口県によると、発生農場は阿東町の「ウインウインファーム山口農場」。先月28日に8羽が死んだのを皮切りに今月11日までに約6000羽が死んだ。先月30日から立ち入り検査や鶏舎の消毒を実施するとともに、農水省系の独立行政法人・動物衛生研究所に確認検査を依頼した結果、致死率の高い「H5型」の高病原性鳥インフルエンザと確定した。韓国でも03年12月中旬から「H5N1型」ウイルスが農場15カ所(計約30万羽飼育)で確認されているという。

 発生した農場の鶏は福岡県大平村の系列の農場から持ち込まれたといい、農水省はウイルスのタイプを詳しく調べるなど、感染ルートの調査を進める。

 一方、国内の鶏肉や鶏卵の需給に与える影響については、全国のブロイラーの飼育羽数に占める山口県の割合が1.6%、採卵鶏も1.7%(03年2月1日現在)にとどまることから、農水省は「今のところほとんど影響ない」とみている。【上田宏明】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040113-00000054-mai-soci