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2004年01月08日(木) 01時37分

窃盗事件で警視庁が誤認逮捕 逮捕した女性にアリバイ朝日新聞

 警視庁は7日、東京都大田区内の男性のアパートから預金通帳を盗み、現金を引き出したとして、住居侵入や盗みなどの容疑で指名手配、6日夜に逮捕した宮城県に住む40代の女性について、アリバイが確認されたため、容疑者ではなく誤認逮捕だったと発表した。さらに同日深夜、本当の容疑者として大田区西糀谷3丁目、スナック従業員の渡辺栄子容疑者(44)を逮捕した。

 調べでは、事件は昨年7〜10月にあった。大田区内のアパートに住む50代の男性方にあった預金通帳が盗まれ、同区内にある銀行で30万円が引き出された。大森署に被害届を出した男性が「交際していた女が、金が引き出された直後に姿を消した。通帳を盗んだのはその女に間違いない」と説明したという。

 この男性が交際していた女は、渡辺容疑者だったが、男性は実名を知らなかったため、警視庁が捜査。その過程で渡辺容疑者と酷似している宮城県内の女性が浮上した。

 女性の写真を男性に見せたところ「交際していたのはこの女だ」と証言したため、警視庁は、誤って宮城県の女性を容疑者と断定。1月5日に窃盗などの容疑で指名手配し、6日に逮捕した。

 ところがその後の調べで、この女性は現金が引き出された昨年10月10日、宮城県で働いていたことが判明、誤認逮捕とわかった。アリバイが確認されたため7日午後に釈放された。

 警視庁によると渡辺容疑者が名乗っていた偽名は、この女性が以前使っていた氏名と偶然同じだった。渡辺容疑者は調べに容疑を認めているという。

 刑事総務課の植山泰夫課長は7日夜記者会見し「今後二度とこのような事案が起きないよう指導を徹底したい。女性に心よりおわび申し上げます」と謝罪したが、アリバイを確認しなかった点については明確な説明はなかった。(01/08 01:36)

http://www.asahi.com/national/update/0108/002.html