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2004年01月08日(木) 00時00分

吉野家ニュー丼早くも苦戦…カレー丼価格辛めで中旬には焼鳥丼、いくら鮭丼も…ZAKZAK


牛丼の“ピンチヒッター”として登場した自慢の3品。カレー丼(手前)、焼鶏丼(右奥)、いくら鮭丼=東京都中央区の吉野家八丁堀店 カレー丼、値段が辛めで受難−。米国産牛のBSE(狂牛病)感染に絡み、吉野家ディー・アンド・シーは当初の12日を前倒しして6日から代替メニューのカレー丼を始めたが、消費者の反応はイマイチ。米側は「BSE牛はカナダ産」として輸入解禁を日本に迫るが、今月中旬には焼鶏丼やいくら鮭丼も登場する。在庫が尽きて牛丼が2月にも店頭から消えそうなだけに、「牛丼食べた〜い」という「内圧」と「外圧」のはざまで揺れ、1000円亭主の味方・牛丼の復活はいかに。

 【代替品続々】

 各チェーン店は、牛丼に替わる新メニューを次々に発表している。鳥や豚が中心のメニューで、値段も牛丼と同じように抑え気味の設定だ。

 吉野家=いくら鮭丼、焼鶏丼(各450円)、カレー丼、マーボー丼、豚キムチ丼(各400円)▽なか卯=ブタ角煮丼(550円)▽すき家=とりそぼろ丼(380円)▽神戸らんぷ亭=ポークカレー(380円)−など。

 【素性判明】

 牛丼離れが進むなか、BSE感染牛の正体が7日までに判明した。

 感染源の恐れが強い肉骨粉混入飼料が禁じられる前の97年4月生まれ。当初はカナダ西部のアルバータ州で飼育され、01年に米国に輸入された。昨年5月、カナダ初のBSE感染牛も同州の生産だという。

 米、カナダ両政府のDNA鑑定で「カナダ産」が確定したため、米側が早期の輸入解除を迫ってくるのは必至。米国が負担の大きい日本側の要求(全頭検査)に応じる公算は小さいが、訪米中の中川昭一経産相が7日、ベネマン米農務長官と会談した際、米側から輸入解除に関する具体的な要請はなかったという。

 【政府は慎重】 感染牛がカナダ産と断定されたが、農水省は「米国で2年間飼育されていたことには変わりはない」(衛生管理課)として、米国からの牛肉輸入禁止措置を継続する方針を明らかにした。

 政府は8日、同省や厚生労働省などの合同調査団を米国に派遣。感染原因や安全対策の説明を受けるが、輸入再開に向けた議論にまで発展する可能性は乏しい。

 【ハンバーガーは大丈夫?】

 農畜産業振興機構は7日、1月5−6日の輸入牛肉の卸売価格をまとめた。

 豪州産冷蔵牛肉が米国でのBSE発生前の昨年12月第3週と比べて約48%上昇した。主に牛丼や焼き肉などの業務用に使われる米国産冷凍肉の価格は約61%もアップ。

 ハンバーガーなど加工用の豪州産冷凍牛肉の卸売価格は、12%の上昇にとどまっている。

ZAKZAK 2004/01/08

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2004_01/1t2004010816.html