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国内では販売することができない未承認医薬品の合成薬物「２ＣＴ−２」をインターネットで販売したとして、愛知県警は７日、埼玉県北足立郡の投資会社経営の少年（１９）を薬事法違反（無許可販売）の疑いで逮捕した。同薬は性的高揚感が得られるとされ、幻覚や幻聴が指摘されているが、現行法では使用者は処罰の対象となっていない。売り上げは１億円を超え、少年は「大学進学の資金にしようと始めた」と容疑を認めているという。
生活経済課と瑞穂署の調べでは、少年は０３年８月１５日ごろから同１０月２０日ごろまでに、インターネットに広告を掲載して客を募り、東京都品川区のレンズ加工業の男（５６）＝薬事法違反の罪で略式起訴＝ら３人に対し、２ＣＴ−２のガラス容器４本を計５万５５００円で販売した疑い。同じ手口で同薬を販売していた品川区の男の入手先を調べたところ、少年が卸元であることがわかった。
少年は通っていた高校を１年で中退したが、大学入学資格検定に合格し、大学受験の準備をしていた。インターネットの掲示板で同薬などの存在を知り、０１年６月ごろから米国の業者から個人輸入で仕入れ、掲示板を開設して販売していたという。
全国の男女約５０００人に、代金引換郵便などを利用してこれらを販売していたとみられる。売り上げは総額約１億１０００万円、純益だけでも約５０００万〜６０００万円にのぼるとみている。
薬品販売が好調なことから、少年は０３年８月に有限会社を設立。医薬品の売り上げの一部を先物取引などへの投資に充てていたという。(01/07 21:21)