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2004年01月06日(火) 15時18分

静岡ミカンに「電子履歴書」導入へ読売新聞

 静岡県は来年度から、店頭に並ぶ県産ミカンがどんな農薬を使って生産され、どのような流通経路をたどってきたかが一目でわかる「トレーサビリティー(履歴管理)」システムの導入に乗り出す。ミカンの“生い立ち”を詳細に表示することで安全性をアピールし、他産地との差別化や消費拡大を図るのが狙いだ。

 BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)問題などから、食品の信頼性回復への動きが高まり、履歴管理システムもその一環として各地で導入されつつあるが、県全体でミカンに導入を図るのは初めて。実施に当たるのは、県柑橘(かんきつ)試験場と、農水省所管の独立行政法人「農業・生物系特定産業技術研究機構」など。来年度から2年間、全国有数のミカン産地・三ヶ日町で試験実施し、2006年度から県全体での本格導入を目指す。

 生産者はICチップ内蔵の電子タグに産地や出荷日、使用農薬、糖度などの情報を入力し、ミカン箱に取り付ける。出荷後は、市場や小売店などの担当者がそれぞれ、取り扱い日時などを入力。消費者はミカンを買う際に、小売店に設けられるパソコンで電子タグに入力されている情報を呼び出し閲覧する仕組み。

 かつては日本一の生産量を誇った静岡ミカン。県は「産地名や見た目だけでなく、様々な情報を吟味して本物を選んでもらえれば」と期待している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040106-00000508-yom-soci