2003年12月08日(月) 14時03分

「上限料金」も是正求める　人間ドック価格で公取委（共同通信）

　値引き契約への圧力問題が起きた人間ドック料金をめぐり、主要病院団体の「日本病院会」（東京）と「全日本病院協会」（同）が契約時の目安として示していた「上限料金」に対し、公正取引委員会が「独禁法違反につながる恐れがある」と是正を求めていたことが８日、分かった。
　両団体は料金の高騰を抑える狙いだったことを強調、価格を拘束する考えはなかったとしているが、公取委の指摘を受けて廃止を決めた。
　人間ドックは医療保険が適用されず、健康保険組合など受診者団体との契約時の料金設定は各施設に委ねられている。両団体は人間ドックを実施している病院や健診施設向けに、検査項目ごとの保険点数などに基づいて積算した「上限料金」を目安として示してきた。
　日本病院会の上限料金は、１泊タイプ６万１０００円と日帰りタイプ５万円の２種類。全日本病院協会の上限料金は日帰りタイプで４万円。いずれも拘束力はないという。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031208-00000104-kyodo-soci