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2003年11月28日(金) 21時15分

「遺伝子組み換え」が売り文句の納豆発売 札幌朝日新聞

 消費者に敬遠されている「遺伝子組み換え」をあえて売り文句にした納豆が28日、発売された。札幌市の食品ベンチャー企業「A−HITBio」(池田順子社長)が冨田房男・北海道大名誉教授の協力で開発し、通信販売をする。冨田さんは「遺伝子組み換えを表示した国産食品は初めてだ。安全性が立証されており、人と環境にやさしい」と説明、年間で20万食、1000万円の売り上げをめざす。

 この納豆の大豆は米モンサント社が開発したもので、除草剤に強い遺伝子が組み込まれている。栽培するときは同社製の除草剤を使う。ふつうの大豆栽培より農薬散布量が少なく、農家の労力も軽減できるという。

 北大で開発された納豆菌を使い、札幌市内の工場で商品を生産する。商品名は「Dr.冨ちゃんの『納豆のススメ』」。凍結した15パック(1パック40グラム)で800円。送料は別。既存品より少し高めだ。

 農林水産先端技術産業振興センターの畑中孝晴理事長は「実際に消費者が食べられる商品の登場で、理解が広がってほしい」と組み換え納豆を歓迎。一方、消費者の間には安全性に対する不安がある。日本子孫基金の小若順一事務局長は「消費者が買いたいと思うはずはない。組み換え関連企業の後押しとしか思えない」と話す。(11/28 21:15)

http://www.asahi.com/national/update/1128/039.html