2003年11月06日(木) 21時41分

ロプロ集団訴訟　１７人分、４０８９万円で和解−−広島地裁　／広島（毎日新聞）

　商工ローン最大手「ロプロ」（旧・日栄、京都市）から融資を受けた広島、島根両県の事業者ら５４人（２１人がすでに和解）が利息制限法を上回る利子を請求されたとして、同社などに過払い金計約２億８２００万円の返還を求めていた広島地裁（山垣清正裁判長）での集団訴訟で５日、原告１７人分について同社が計４０８９万円を返還することで和解が成立した。返還金は請求額の８２％。残りの原告１６人分についても年内に和解が成立する見通し。
　訴状などによると、原告は支払った保証料なども含めると、貸付金利が利息制限法の上限を上回っており、過払い金があると主張。一方、ロプロ側は、過払い分の返還は争わなかったが、ロプロの子会社の保証料の徴収をめぐり対立していた。
　最高裁は今年７月の上告審判決で子会社の保証料の徴収は「法を逸脱している」と初めて指摘。最高裁判決を受けて、広島地裁で係争中の集団訴訟でも和解協議が進んでいた。　【遠藤孝康】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031106-00000006-mai-l34