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2003年10月24日(金) 19時18分

かぜ薬:コンビニ販売から除外 坂口厚労相毎日新聞


 政府が「安全上特に問題のない」医薬品をコンビニエンスストアなどでも販売できるように決定した問題で、坂口力厚生労働相は24日、かぜ薬など重い副作用が報告されている市販薬は除外する考えを明らかにした。政府の総合規制改革会議(宮内義彦議長)はニーズの高さを理由にかぜ薬を対象とするよう求めているが、厚労相はコンビニ販売を認める医薬品は効き目が薄く、重い副作用が報告されていないものだけに限る方針だ。

 坂口厚労相は閣議後会見で、かぜ薬など重い副作用が報告されている市販薬について「(コンビニなど)一般で売ることは差し控えたい。(副作用に)なられた患者さんたちが一番よく知っていることで、その人たちの気持ちを十分に酌むということからも、そうした薬をどこでも売れるようにはできない」と述べた。

 かぜ薬は激しい皮膚炎から失明や死亡に至ることもある「スティーブンス・ジョンソン症候群」や肝機能障害などの副作用が報告されている。98〜02年度に厚労省が入手した市販薬の副作用報告数950件のうち、3割以上がかぜ薬(341件)。00年4月〜今年6月に報告された死亡例10例のうちでも、かぜ薬は発毛剤と並んで3例と最多で、薬学者や薬害被害者から「安全性よりニーズを取るのか」と規制緩和に反対する声が上がっている。

 また、坂口厚労相はコンビニ販売を認める医薬品目を選定しているワーキンググループの議論が全面的に非公開となっていることに「(選定の)基準を決める議論は、非公開でやる必要はない」と述べ、部分公開すべきだとの考えを示した。【須山勉】

[毎日新聞10月24日] ( 2003-10-24-19:18 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031025k0000m040040000c.html