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2003年10月20日(月) 00時00分

架空の債権回収 ヤミ金幹部ら逮捕朝日新聞・

  架空の借金返済を迫られた女性による多額横領事件に絡み、県警捜査2課などは19日までに、仙台市の無職少年(19)と東京都足立区扇3丁目、金融業石井親之容疑者(25)ら3人を詐欺容疑で再逮捕するとともに、住所不定、無職竹内俊一容疑者(25)ら2人を同容疑で逮捕した。5人は17ある同系列のヤミ金融業者の店長らで、月200万円の「上納」を受ける上部組織も存在するという。ヤミ金絡みの架空の債権名目などの詐欺事件で、組織的な関与が明らかになったのは全国で初めて。

  ヤミ金をめぐっては警視庁が8月、山口組系暴力団を出資法違反容疑で摘発しているが、17業者は別の系列組織。3〜6カ月で店名や事務所をかえていたが、組織内ではアルファベットの「A」から「Q」の略称で呼ばれていた。竹内容疑者はこのうち「N」の「番頭」、石井容疑者は「K」の「店長」と呼ばれていたという。同課は17業者が同様の詐欺で巨額の収益をあげていたとみて、業者を束ね「社長」と呼ばれていた人物と組織の全容解明を進める。

  調べでは、竹内容疑者と少年は3月下旬、元会社員平賀有希子被告(30)=塩沢町一之沢、公判中=に電話し、「あなたの債権回収を依頼された」などとうそを言い、3〜4月に現金計610万円を振り込ませてだまし取った疑い。2人は容疑を認めているという。

  「社長」は17業者の従業員らに月20万円程度の月給や、出来高に応じた高額のボーナスを支給。幹部らで度々大宴会を催したほか、6月下旬にはグアムに3泊4日の「慰安旅行」に行くこともあったという。同課では社長らが上納金から捻出ねんしゅつし、組織の発奮を促していたのではないかとみている。
(10/20)

http://mytown.asahi.com/niigata/news02.asp?kiji=5032