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2003年09月30日(火) 09時09分

MS、Lindowsの便乗プログラムに停止要求ZDNet

 LinuxディストリビューターのLindows.comが、Microsoftの集団訴訟和解に便乗する形でカリフォルニア住民の適用申請処理を代行するプログラム「MSfreePC」を提供していることについて、MicrosoftがこのWebサイトの停止を要求する書簡をLindowsに送付した。

 この書簡は9月26日Lindowsあてに送付され、Lindowsは29日の発表でこの内容を公表した。書簡の中でロバート・ローゼンフェルド弁護士は、LindowsのMSfreePCサイトには誤解につながる誤った情報が含まれており、偽の申請を招くものだと主張。26日正午までにこのサイトを停止しなければ、Microsoftから法的措置を起こされることになると述べている。

 Microsoftは7月、カリフォルニアの州法に違反したと訴えられていた集団訴訟で11億ドル規模の和解を成立させたが、LindowsはMSfreePCプログラムで、この和解の適用対象となる同州住民の申請手続き処理サービスを提供している。

 しかし、Lindowsのサービスでは和解条件で示されたいくつかの要件を満たしていないため、有効な申請は行えないとローゼンフェルド氏は指摘。まず第一に、申請には直筆の署名が必要だとして次のように記している。「www.msfreepc.comのサイトから提出された申請フォームは署名がないために無効となる。こうした申請には、申請者の印字された氏名のみが記されることになるが(同Webサイトでは“デジタル署名”と呼ばれている)、これは和解合意の下では無効だ」

 Lindows担当者は29日の段階で、まだこの書簡を検討しているところだと語った。同日午前現在でMSfreePCのサイトはまだ運営を続けている。(ZDNet)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030930-00000016-zdn-sci