2003年09月16日(火) 20時45分

通帳の印影廃止加速へ　不正払い出し防止で全銀協（共同通信）

　全国銀行協会は１６日、盗難通帳と印影偽造による現金の払い出しを防止するため、通帳に押印して印影を残す「副印鑑制度」の廃止などを加速させると発表した。ヤミ金融業者らによる口座の不正利用を防ぐため、口座の利用停止や解約などの措置も実施する。
　全銀協は対応強化に向け、金融庁や警視庁と連絡会を開催。会員銀行間の情報交換を進める専門チームも設置する。
　全銀協が会員１３５行を調査したところ、盗難通帳による２００２年度の払い出し被害は１２３１件、総額３７億３８００万円に達した。本年度は「やや沈静化の兆しもある」（全銀協）が、７月末までに２９１件、８億４７００万円に上っている。
　副印鑑制度については既に、会員銀行のほぼ６割が廃止しており、残る４割も廃止を予定、または検討している。各銀行の預金口座はネットワークで相互に結び付いており「一段の対応を進めないと付け込まれる」（同）と判断した。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030916-00000219-kyodo-bus_all