2003年08月30日(土) 18時56分

相談件数、過去最高に　ヤミ金融急増し４４００件−−県生活センター　／秋田（毎日新聞）

　◇昨年度
　県生活センターが２９日までに発表した昨年度の消費生活相談まとめによると、相談件数は前年度比３３％増の４４００件となり、過去最高となったことが分かった。このうち、苦情件数は３５７５件と全体の８１％をしめ、やはり過去最高だった。
　相談は、昨年度１年間に同センターと県内７カ所の地域振興局の相談窓口を訪れたり、電話や手紙で寄せられた。
　相談内容は、消費者金融やカードローンの関連が前年度比７４・４％増の８６５件で最多。違法な高額金利の請求や勝手に銀行口座にお金を振り込むなどヤミ金融の相談が急増したほか、「債権取立代行業者」と名乗る所から脅迫的な電報や手紙が届く例も目立った。
　次いで多かったのは、使った覚えのない出会い系サイトの請求など電話情報サービス関連で６８４件。前年度のちょうど２倍に増えた。３番目は教材購入で、同４０％増の２０７件。「在宅ワークで高収入」などと仕事紹介をうたいながら、実際は教材を販売するだけというケースが目立ち、２０代の被害が多かった。
　「友人を紹介するだけで紹介料が入る」などのマルチ商法関連は同４０％増の１１６件だった。一方、資格取得講座や学習教材、アクセサリーに関する相談は減少した。
　相談地区別では、秋田市が１６３１件でもっとも多く、本荘市、大館市、大曲市、横手市と続いた。同センターでは「長引く不景気を反映してサラ金相談が増加し、悪質化している。相談件数は年々増加するが、まだ氷山の一角だろう」として、相談の利用を呼びかけている。同センターの相談番号は電話０１８・８３５・０９９９。【田所柳子】（毎日新聞）

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