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2003年08月30日(土) 00時00分

ホテルはまつが民事再生法申請朝日新聞・



負債120億円「アンサージ」も同時に

 郡山市の「ホテルはまつ」(濱津照汪社長)は29日、地裁郡山支部に民事再生法の適用を申請した。業務は従来通り継続される。負債額は120億円。濱津社長は、同時に再生手続きを取った関連会社の冠婚葬祭互助会「アンサージ」(本社・郡山市)が「保証会社からの保証を受けられなくなった」と申請の理由を説明した。信用調査会社によるとアンサージの負債額は110億円。互助会会員の契約もそのまま継続されるが、解約した場合、半額を限度に積立金は返還される。

互助会の積立金解約は半額返還

 記者会見した濱津社長は「大変申し訳ない。会社を預かる社長として責任を感じている」と述べ、法的な手続きが進み、債務の返済計画など再建に一定の見通しが立った段階で社長を辞任する意向を示した。

 同社や信用調査会社によると、ホテルはまつは88年12月、不動産賃貸業や冠婚葬祭業などを営む「はまつグループ」が設立。地下2階地上9階、客室90室で収容人員127人。結婚式場や1400人収容のホールを備える。開業当初からホテルオークラの経営指導を受け、「県内初の都市型ホテル」の触れ込みで誕生した。

 昨年12月期の決算は、消費低迷などの影響から利用客が伸び悩み、売上高で前年より約13%減の26億4千万円。特に主要部門となる婚礼、宿泊に落ち込みが目立った。損益は2億3千万円と3期ぶりの赤字を計上していた。

 アンサージは69年4月、県新生活互助会として設立された。冠婚葬祭業を営み、現在会員数は約8万人。ホテルはまつに対し債務保証をしている。昨年4月期決算は、婚礼収入の減少などから売上高で前年より13%減の約7億8千万円だった。負債110億円について会社側は「会員から集めた前受け金で負債ではない」としている。

 郡山商工会議所の大高善兵衛会頭は「地元経済界にとって大きな痛手。関係・取引先企業の相談、支援を全面的に手伝い、一日も早い再生を願う」とのコメントを出した。(8/30)

http://mytown.asahi.com/fukushima/news02.asp?kiji=4625