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2003年08月29日(金) 00時00分

コメの生育状況/香川県は平年並みだが…収穫をする藤井福博さん=さぬき市で朝日新聞・

  農林水産省が27日に発表した03年度産のコメの作柄・生育状況(8月15日時点)で、香川県は「平年並み」となった。93年以来の不作といわれる中、西日本を中心とした遅場地帯27都府県では唯一の「朗報」だ。しかし、実際の出来具合に稲作農家の表情は複雑だ。

  県内は全国的な冷害の中でも最低気温が平年と変わらず、台風の通過などで雨が降ったわりには被害が少なかったのがいい評価に結びついたのではないか、と中国四国農政局高松統計・情報センターは見ている。

  県内産米の約35%を占めるコシヒカリを中心とした早期栽培米は、稲穂が出る6月中旬に高温で日照時間も確保された。またヒノヒカリを中心とする普通期栽培米も、雨で生育が遅れたものの、8月上旬の天候回復に救われた。このため「平年並み」となったという。

  しかし、稲作農家は厳しい見方をしている。さぬき市鴨部の藤井福博さん(59)は「コシヒカリが収穫期だが、出来は悪い。稲の花が咲く時期に雨が降って、穂に実が入っていない」と嘆く。高松市西山崎町の村井美雄さん(68)も「冷害で稲の背丈が低いし、茎の数も少ない。品質が心配だ」と話す。

  高松市内の米穀店では、新米の入荷が2週間ほどずれこんでいる。その影響からか、02年度産米の仕入れ値が7月末から1〜3割ほど上がり始めたという。



(8/29)

http://mytown.asahi.com/kagawa/news01.asp?kiji=5720