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2003年08月26日(火) 14時50分

<医療過誤訴訟>県が一部逆転勝訴 損害賠償を減額琉球新報

 県立那覇病院に入院していた中国人女性=当時(47)=が死亡したのは、腺(せん)がんの発見が遅れたためとして、遺族が県に約5348万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が26日、福岡高裁那覇支部であった。
 渡辺等裁判長は、県に1650万円の支払いを命じた一審判決の一部を変更し、賠償額を200万円に減額した。控訴した県側が、一部逆転勝訴した形となった。
 県側は控訴審で「女性は腺がん以外に絨毛(じゅうもう)がんも併発しており、腺がんの発見の遅れと死亡との間に因果関係はない」などと主張していた。
 2001年2月の一審判決は、腺がん発見の遅れについて「腺がんが存在するとの診断は必ずしも困難ではなく、発見の遅れに過失があったと推認される」と指摘した上で、医師の発見の遅れと死亡との因果関係を認定した。
 判決などによると、女性は1993年10月、下腹部の痛みを訴えて県立那覇病院に入院し、子宮、卵巣などの摘出手術を受けた。女性は病理検査で絨毛がんと診断され、翌年6月に琉大病院に転院したものの、同年8月に死亡した。(琉球新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030826-00000016-ryu-oki